これを読めばわかる!ニキビ治療のまとめ!

こんにちは、くらげプロです。

ニキビで悩まれてる方はとても多く、私もその一人でした。

ニキビをはじめ、外見にコンプレックスを感じてしまうと、人付き合いも開放的になれず、外にも出たくなくなります。どうしても気になってしまう。

たかがニキビ、されどニキビ。

命に関わることはありませんが、本人のQOL(生活の質)には影響するので軽々しく考えてはいけません。

私が今働いているクリニックの一つに美容クリニックがあります。そこは皮膚科としての保険診療も美容自費診療もやっております。

ニキビ、ニキビ跡の治療でいらっしゃる患者さんの診察では、それぞれの状態にあった治療を提案しますが、基本的な説明はいつも同じことを話します。

今回は、実際に診察でお話ししていることをまとめます

ニキビ治療とニキビ跡治療は全く異なる

まず、ニキビ治療、ニキビ跡治療を一緒に相談に来られる方がとても多いのですが、やることが全く異なります。

そのような患者さんにまず言うのは、

ニキビ“跡”治療というのはとても難しいものです

ということ。「これをやれば、はいOK」なんていう治療はありません。

なので、まだ新しいニキビができるのなら、ニキビをできづらくさせる治療を優先すべきです。

まず、ニキビ治療について話します。そしてニキビ跡治療についてはまた別記事にします。

ニキビの治療はどうする?

では、ニキビ治療について話していきます。

ニキビの成り立ちを知ってもらう

まず、ニキビの成り立ちから見てもらいます。(以下の図はマルホ株式会社資料より拝借)

このニキビの成り立ちを知ることは、ニキビ治療でどんなことをしていて効果があるのかを知るために重要です。

一番左側が正常の皮膚です。右に行くにつれニキビが進行するのを表しています。

正常皮膚では、毛穴のところに皮脂腺という脂を出すところがあって、毛穴を通して皮膚に脂を出します。

そして、毛穴が詰まったり脂が出づらくなると、面皰(めんぽう)という白くプツっとしたでき始めになります。

その面皰にニキビ菌が増えていくと、赤い皮疹や膿が溜まる膿疱という、一般的にニキビの状態になります。

この皮疹、膿疱というのは菌によって炎症が起きているのですが、炎症が強く真皮の構造がダメージを受けると、ニキビ自体は治っても瘢痕という傷跡になって残ってしまいます

面皰の段階でなくせると、正常の皮膚に戻ります。

これが一連のニキビの段階です。

ニキビ治療の選択肢はまず保険診療から

診察では、まず「今までどのような治療を行ってましたか?」と伺って、これからの治療を考えます。

私が行ってるクリニックは美容専門なので、「今まで皮膚科に行って薬をもらっても良くならなかった」という方がほとんどです。

さらに詳しくどんな薬かを尋ねていきます。

薬の名前は覚えてないことが多いので、画像も見せたりどんな使い方だったかなどを伺いながらできる限り判明させます。

20年くらい前は抗生剤という菌を殺す薬を塗ったり内服したりしてました。その頃は保険診療というとほぼ抗生剤のみです。

驚くことにいまだに抗生剤のみの治療しかしていない皮膚科があります

抗生剤の治療では皮疹、膿疱になってからしか効き目はありません。

しかし、ニキビの成り立ちを見てください。ニキビ菌(アクネ菌)が増えて悪さをして赤く腫れてくるのより前に、ニキビは面皰から始まっています。

それしか使ってなくて、「保険の治療は効果がなかった」と思うのはまだ早い!

では、今の保険診療の中心は何か。

ディフェリンとベピオゲルという薬です。(あとはそこから派生したデュアック、エピデュオゲル)

これは面皰の段階から効果があり、毛穴を詰まりづらくします

つまりひどくなる前に小さくすることができ、それはニキビ跡(瘢痕化)になる可能性も少なくするということです。

面皰をなくすという良い効果なのですが、唯一の難点は副反応です。

赤くなったり、乾燥、ヒリヒリ感、むずかゆい感じ、皮膚がポロポロめくれる

という反応が5割程度には出る印象です。

ただ、使い始めの2~4週間ほどで段々慣れて副反応は落ち着いてきます。その間、保湿を強めにすることでなるべく副反応を減らせます。

これも皮膚科でちゃんと説明受けてなくて、「1週間くらい使ったけどずっとヒリヒリしてたからやめた」とか「使ったり止めたりしてたけど良くならない」とかって患者さんが多い。

確かに、赤みがひどい、ジュクジュクするなどあまりにもひどい場合は中止します。

その判断や、使い方の説明をきちんとしている皮膚科が少ない印象です。

そして患者さんからも「今これくらいの反応なんですが、続けた方がいいですか?」とか医者に聞けばいいのに、勝手にやめてその後行かないってのがとても多い。

とてももったいないです。

ディフェリンもベピオゲルも、片方が副反応が出て使えなくても、もう片方は大丈夫な場合もあり、効果も片方が効きづらくても、もう片方は効果はあるかもしれない。

といった感じで、使ってみないとその人に合ってるかどうかってわからないです。

もちろん、どちらも副反応も出ずに、効果が出る人もいます。

ですので、ディフェリンかベピオゲルかどちらかでも使ったことがなければ、それを使ってみるのがニキビ治療の中心です。

ディフェリンとベピオゲルを合わせたエピデュオゲルというのが保険で出せる薬で最も効果が強いです。(が、副反応も強いです。)

ニキビ保険治療のその他の治療

面皰から効くディフェリン、ベピオゲル以外で保険治療となると、

・ビタミンC、B2、B6などの皮膚の代謝に関わるビタミン剤

・漢方(清上防風湯、十味敗毒湯、桂枝茯苓丸など個人に合わせて)

・抗生剤の内服、外用薬

などがあり、状態に合わせて組み合わせます。

ニキビ治療の保険外(自費)診療はどんなものがある?

ニキビの保険診療で効きが今一つだったり、もっと効果が欲しい場合は保険外治療を加えるか、保険外(自費診療)に変えるかするしかありません。

保険外治療にはどのようなものがあるか、羅列していきます。値段は自費診療なので、各クリニックによってまちまちです。参考までにおよその金額を記載します。

・ホルモン療法(ピル)

ピルで女性ホルモンが規則正しくなること、加えてピル自体の効果でニキビができづらくなると言われています。欧米ではニキビ診療のガイドラインに載っていますが、日本では認可されておらず自費診療になります。

ピルでも何種類かありますが、月に3,000円程度です。

副作用としては、吐き気や、不正出血がみられる場合もあります。

生理が乱れがちな人や、生理前にニキビがよく出る、生理の症状がきつい、とかの人で効きが良い印象です。

・イソトレチノイン

これも欧米ではガイドラインに入ってますが、日本では認可されておらず自費診療です。

ニキビのグレードでも最重症の人や、他に何をやっても効きが悪い人に使われます。

脂腺を縮小させる作用によって、20週間内服したら3~5年ほどニキビが出づらくなるという効果があります。

副作用としては乾燥感がほとんどの人に出ます。眼が乾燥するとか、唇が乾燥するとかが多いですが、目薬やリップクリームとかで対応可能なことがほとんどです。

最も注意することは内服中に妊娠すると、胎児に奇形が生じる報告があるため、内服中と内服後半年ほど、つまりおよそ1年ほどは妊娠してはいけません。

価格は月に2万円ほどです。

・スピロノラクトン

男性ホルモンを抑えることによってニキビを抑えます。

薬を飲み始めて効果が出てきたら4週間ごとに徐々に減らしていきます。減らすタイミングが難しいのと、再発したらどこまでまた増やして飲むのか、ちょっとそのあたりの薬の調整が難点でしょうか。

副作用としては、乳房痛・低血圧・頻尿・生理不順・不正器出血・うつなど書かれていますが、副作用が出る人はあまり見ないなという印象です。

値段は容量によって変わりますが、月に数千円です。

・ケミカルピーリング

そこそこ昔からあって、かつてのイメージではポロポロ肌がめくれるイメージの人もいますが、今は(何を使うかにもよりますが)そんなことはないです。

私が行ってるクリニックでは『サリチル酸マクロゴール』を使用してますが、ピリピリ感や赤みなどの副作用も少なく、効果があります。

ピーリングは、角質を一定に削って整えて、毛穴のお掃除をしてくれます

よく例えるのは大工さんが使うカンナってありますよね?木を削ると表面がツルっとする。あんなイメージです。

角質とは皮膚の一番外側で悪いものが入らないようにしているんですが、ストレスや乾燥、過剰な皮脂などでガタガタになります。そして整っていないと外からの刺激を受けやすくなるし、そうするとなるべく皮脂を出して守ろうとするので詰まりやすくなるし、悪循環になります。

なので、角質が整っているというのは、肌が健康であるための条件の一つなんです。

治療というよりか、肌のメンテナンスの一つとして考えてもらう方が良いかと思います。

何かの治療をしつつ、ピーリングも追加するというのがいいです。

定期的に施術するのがおススメです。

値段は場所によってバラバラですが、およそ1万円ほどでしょうか。回数セットのコースで一回あたりをもう少し安くしているところが多いです。

エステとかだともっと安くしているところもありますが、何を使うかで効果も変わってきますので、要注意です。グリコール酸を使用しているところはヒリヒリ感が出やすいですし、あまり勧めません。

・その他の施術

プラズマを使ってニキビ菌の殺菌をするような機械(プラズマシャワー)や、皮脂腺を一つずつ破壊していく機械(アグネス)などもあります。

ある程度の美容クリニックには似たような機械が入っていると思います。

一回数万円ですが、それも回数重ねることが必要になってくるので、それならピーリングの回数を重ねるほうが良いのでは?と勧めることが多いです。

他の治療で満足しないときでしょうね。

スキンケアがちゃんとできていることが前提!

ニキビ治療についての基本を説明しました。

しかし、治療をどうするかということに加えて、普段のスキンケアができているか、生活が整っているかも重要です。

スキンケアについてはこちらの記事をご参照ください。

スキンケアができていない人が多い!スキンケアは老若男女必要ですが、若い女性でもきちんとできていない人が多いです。高級なものを使えばいいわけではなく、洗顔、化粧水、クリームなどそれぞれに役割があります。ヒルドイド問題も取り上げます。

まとめ

ニキビで悩む方はとても多いです。ニキビ治療は様々な選択肢がありますが、基本は保険診療で十分効果があります。その注意点や、他の治療法の特徴などをまとめました。

男性も女性も、きれいな肌にしていきましょう。

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