新型コロナウイルスの企業対策

こんにちは、くらげプロです。

新型コロナウイルスの拡大が止まりませんね。ついに日本全国に緊急事態宣言が出てしまいました。

私もいくつかの仕事がSkipになってしまったり、自宅でのテレワークも増えました。休みでも自粛で家から出ない日も増えて、どうやって充実した休みにしようかと考えてます。

さて、個人も大変ですが、企業も対策が大変です。

私は産業医として10社ほど契約しており、新型コロナウイルス対策を1月末からずっとやってきました。

参考にしていたのは、日本産業衛生学会と日本渡航医学会が共同で作成・公開しているこの資料です。

新型コロナウイルス-企業と個人に求められる対策

https://www.sanei.or.jp/images/contents/416/COVID-19info0420koukai.pdf

2月17日から公開され、以後、3度に亘って更新されています。

みなさんも実感されている通り、この新型コロナウイルス感染症に対しては、刻々と状況が変わっており、状況に合わせて対策も細かく見直さないといけません。

上記資料は、学会が出しているわけで、強制でも何でもありません。しかしながら関連のある学術集団が公にしているので一定の妥当性があります。

何を言いたいかというと、この資料を提示し、対策事項を詰めていくと

「そうは言っても、現実はなかなか難しいよね」

ということがあります。

例えば、「発熱のある人は自宅で休む」ということに異論のある人はいないでしょう。

しかし、その『発熱』を何℃にするかの線引きはとても難しいのです。

37.5℃なら休めというのに拒否する人は少ないでしょうが、それは37.5℃以上が4日続けば帰国者・接触者センターに相談する基準ということになります。

実際は新型コロナウイルスに感染した人、特に初期には軽症者や無症状者もいるとされているので、もっと軽症のうちに休んでおいてもらわないと感染を広げかねません。

では、37.0℃以上あれば休むというのはどうでしょうか?

例えば、ファイザー株式会社は37.0℃あれば休むように3月2日には指示が出ています。

これも妥当でしょうが、人によっては平熱で37.0℃くらいの人はたまにいます。そして、女性の排卵周期によっては体温がそれくらいになる人もいます。

さらに、上記資料「新型コロナウイルス-企業と個人に求められる対策:4月20日版」によれば症状が出た場合、復帰の目安は8日が経過しないとできません。

これは、人的資源が豊富にない中小企業には、なかなかに厳しい。

休業補償などの問題も絡んできます。

この基準1)は4月20日版以前にはありませんでした。今からこの更新版を各企業に送付しますが、反応はどうなるでしょうか。

結局は、企業対応というのは、企業倫理と安全配慮義務と実現可能性と利益追求の狭間でグレーゾーンをいかに許容するか、となるのでしょう。

100%の解答などありませんので、私としてはいかに情報を提供してより良い判断をする手助けをするか、ですね。

これからも新型コロナウイルス感染症の対策は当分続きます。何が正しいかはわかりませんが、現時点での正しい情報をもとに適切に行動しましょう。

みなさま、ご安全に。

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