本当に体に良い食事はこれだ!-書評

こんにちは、くらげプロです。

巷には様々な健康情報があふれています。特に食べ物やサプリメントなどに関しては相当多いです。

しかし残念ながらそのほとんどは、意味がない、過剰、条件付きだが条件が明示されてない、むしろ健康に悪い、など様々な程度の差はあれ不正確なものでしょう。

玉石混合という言葉がありますが、玉などほぼありません。

「うそ、大げさ、まぎらわしい」というキャッチフレーズのCMが以前ありましたが、それらを取り締まってくれるJARO(日本広告審査機構)はいったい何をやっているんでしょうか??

本当に正しい健康に良い情報にはなかなか出会えません。

そんななか、ようやくこれぞという情報に出会えました。

それが4月に発売されたこちら!

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

Amazonで津川 友介の世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事。アマゾンならポイント還元本が多数。津川 友介作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事もアマゾン配送商品なら通常配送無料。

はい、タイトルはそれこそ怪しいですが(笑)。医者・医学博士として断言しますが、この本こそ現時点で真に信用できる情報です。

体に良い食べ物、悪い食べ物:結論から

まず、結論から言います。しかし、端的に表すので詳細は本書を読んでいただきたい。それぞれ何に良いのか、どのように良いのか、悪いのもちょっとでも悪いのか、なども大事なことなので。

・健康に良い(脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)食品

① 野菜と果物(フルーツジュース、じゃがいもは含まない)

② 魚

③ ナッツ類

④ 茶色い(精製されていない)炭水化物

⑤ オリーブオイル

・健康に悪い(糖尿病、がん、死亡率など)食品

① 赤い肉(牛肉や豚肉。鶏肉以外。ハムやソーセージなどの加工肉は特に悪い)

② 白い(精製した)炭水化物

③ バターなどの飽和脂肪酸

以上! 今日はこれだけでも覚えて帰ってください笑

炭水化物の大きな違い

健康に良い方にも悪い方にも、炭水化物が入っています。

最近、「低炭水化物ダイエット」なども流行っており、炭水化物は健康には良くないものという情報が広まっています。

しかし、炭水化物がすべて健康に良くないわけではなく、精製しているかしていないか、例えば、米なら玄米か白米かで健康への影響は大きく異なるようです。

白米を腹いっぱいに食べられる環境ながら「それだと健康に悪い。玄米のままがいい」などと、自分の親や祖父母の時代の人らに聞かせると嘆き悲しむかもしれませんね。

本でも書いてありますが、食べるのが良い悪いではなくて、健康に対してどのような影響を及ぼすかどうかなので、事実は別として美味しく楽しめばいいと思います。

健康に良いとか悪いとかの判断ってどう決めてるの??

そもそもどうやって良いとか悪いとか決めてるの?ってことを解説したいと思います。

このあたりは著者、津川友介氏の前作「原因と結果の経済学」に詳しいのですが、私もこの分野に関わって博士号をとった人間なので簡単に書きたいなと。

ある原因と結果に関係あるかどうか、つまり『因果関係』をどのように判断しているかということなのですが、因果関係は見えないので、推論することになります。これが『因果推論』といって、科学となるための方法論です。

因果推論のルールに則って研究のデザインを決め、研究して結果を出し、結果を解釈する、までが正しくされると一つの事実となります。一つの事実だけでそれが絶対の真実ではなく、研究の結果を集めてさらに考える研究(メタアナリシスという研究になります)で、より真実に近づき、エビデンス(科学的根拠)と呼ばれます。事実の積み重ねがより真の因果関係につながっていくのです

さっくり言います。

質の高い研究がいっぱいある!

ということです。

医学というのは科学なので、上記の因果推論をわかっていないと真実が何かということがわかりません。しかし、日本の医学教育では因果推論や疫学(人間集団を対象にする分野)はほとんど勉強する機会もなく、理解も乏しいです。

つまり、医者でも医学博士でも、どのようにして医学が科学となっているかわかっていないのです。近年はエビデンス(科学的証拠)をもとに医療行為を行うことが基本ですが、エビデンスとは何かもわかっていない医者が多いです。これは声を大にして言いたい。

こないだ、ある学会である大学の教授がエビデンスレベルということを間違っていたので質問して突っ込んだのですが、その人がのらりくらり過ちを認めず最後に言ったのが「まぁ、そんなに難しく考えないで」でしたからね。

「学会で学術的なこと考えないでどうすんねん!」

日本では教授と名の付く職ですらそんなもんですよ。世界から遅れるばかりです。

この話はついアツくなってしまうので、またいずれ別記事にまとめます。

著者の津川友介氏はハーバードの公衆衛生大学院でしっかり因果推論について学び、日本の学術レベルが低いうえに低い人らが政策決定を担っていることを嘆き医療政策者となり前作を書かれたようです。

本書のいくつかの問題点

津川氏の「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」は豊富なエビデンス(科学的根拠)をもとに、体に良い食事・悪い食事を紹介してくれているが、いくつかの問題点もあります。

・“現時点での”ということを理解する

科学的根拠というのは事実の積み重ねということなので、新たな事実が出てくればひっくり返る可能性がある。これは「科学は反証可能なものである。」という科学の根本を知っていれば当然なのですが。

・研究が少ないものほど真実には遠く、わかっていないことの方が多い

研究にはお金も時間もかかり、欧米や中国などの方が研究がしやすくなっています。ですので、どうしても日本人や日本食を対象にした研究はまだまだ少ないのが現状です。例えば、オリーブオイルは良いとされる研究は多いですが、日本で最近健康に良いと話題の亜麻仁油やエゴマ油は研究が質も量も少ないので、まだ真実はわかりません。

コーヒーは最近、心臓病やガンの死亡リスクを減らすような研究結果が続々と出ており、おそらく体に良いと思われます。しかしまだ研究結果に差があったり、はっきりとどういう条件ならどういう健康への影響かという因果関係までもうちょっとというところ。あと少しの研究が待たれます。食事の研究は調べるのが大変ですし、同条件にするのが大変です。

・体に良い食事と言ってもそれだけで健康になるというわけではない。

例えば、オリーブオイルが健康に良いと言っても油は1g=9kcalのエネルギーです。大さじ1杯で約111kcalです。油だけでなく、茶色い炭水化物の玄米にしても、とりすぎるとカロリーが高く肥満の原因になります。

また、当然ながらどんなに体に良い食事をしていても、タバコを吸うなど他の生活習慣が悪ければ不健康となる可能性は高まるでしょう。

食事は健康に多大な影響を及ぼしますが、食習慣だけが健康要因ではありません!

まとめ

様々な間違った健康情報があふれている中で、津川氏の「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」は現時点での数少ない正しい情報でしょう。ぜひ、みなさんも読まれることをおススメします。

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