フリーランス医師の現状は?今後どうなる?

こんにちは、くらげプロです。

私自身もそうですが、フリーランスの医師は増えております。

フリーランス医師はドクターXというドラマで有名になりましたが、あの設定はさすがに現実感はありません。

今日はフリーランス医師の現状について徒然なるままに書いていこうと思います。

フリーランス医師の定義は?

フリーランス医師の定義としては、

  • 医局に所属していない、もしくは、所属していても主要関連病院に常勤でいない
  • 常勤医療機関がなく、医療での収入は非常勤、スポット勤務のみである
  • 常勤所属している医療機関があっても、請け負う仕事が非常勤・スポット勤務のみである

としましょう。

当たり前だろうと思われるかもしれないことを改めて書いたのは、例えば、私は自分の法人からの定期収入があります。なので、単なるフリーランスとはみなされないかもしれません。

しかし、今回は特にフリーランス“医師”としての話なので、あらためて述べました。

実際のフリーランス医師はどんな仕事をしている?

冒頭で述べたようにドクターXの設定は現実的ではありません。
なぜなら、外科系はチーム医療なので、優秀な執刀医でも慣れない助手やオペ看相手にスムーズな手術を行うことが難しいのと、術後管理もしっかり行って退院するまでが執刀医の責任と教育されることが普通だからです。

脳神経外科の福島孝徳先生など世界的な方は、世界中で待ち望んでいる患者さんのために飛び回って執刀だけしては去っていくという人もたまにいます。が、一部の人ですし、それをフリーランスというのは違うでしょう。

一方で、常勤がイヤだという人や、一度家庭に入ってから常勤に戻らずに非常勤やスポット勤務をしている女医さんもフリーランスの定義には入るでしょう。

医師の世界はなぜか常勤より非常勤やスポットの方が報酬が高く、また、医師が足りていないことも多いので、むしろそのような働き方の方が収入は良くなるというおかしな現象が起きています。

逆に言えば、常勤医の待遇が悪いため、歪んだ働き方を生んでいるとも言えます。

一番フリーランスが多い科は麻酔科かと思います。しっかりとした統計があるわけではないので実感のみですが。

ドクターXでも内田有紀が演じたフリーランスの麻酔科医がいましたが、実際麻酔科はフリーランスが多いです。ドラマの制作協力をした方もフリーの麻酔科医のようです。

そして、10年ほど前からは、麻酔科医何人かで集まって麻酔科医の派遣会社をやっている人達までいます。

麻酔科というのは手術のみ患者さんに関わるため、事前の情報さえあれば1人でも外部の人でも麻酔管理はできるという事情があります(術前・術後管理は主治医)。

麻酔科の組織的なフリーランス潰し!

昨年、衝撃が起きました。

麻酔科専門医更新認定の更新要件に「申請時点で単一の医育基幹病院や病院施設に週3日勤務し、麻酔科関連業務に専従していること」という条件が追加されたのです。

フリーランスで働く病院はいろいろなルートから話は来ますが、専門医の有無は影響があります。特に職人のような技術職としての働き方を求められる麻酔科は専門医資格は必須と言ってもよいでしょう。

その専門医資格を審査する麻酔科学会が「常勤じゃないと専門医あげないよ」と言ったのです!

麻酔科を常勤で雇えない、地方の中小規模病院はフリーの麻酔科医に頼っているところもあります。そんな病院は今後どうしたらいいでしょうか?

その地域の大学病院に上納金を積めという話になるでしょうし、そんなことができなければ、地方の外科手術や救急医療は撤退。ますます、地域医療は疲弊していくことになるでしょう。

フリーランス医師をしていて一番の悩み

私自身がフリーランス医師として働いていて一番悩んでいること。

それは、自己研鑽しづらいことです。

人はどうしても楽な方に流れてしまうので、キツイ勉強、環境に行こうという意欲がだんだん減ってきます。しんどいのを乗り越えてこそ新たに身に付くことがありますよね。

今はあまり新しい環境に身を置くということが少なくなってきて、成長しているという実感がほぼなくなってきましたし、今でこの状態なら10年、20年後は医師としては相当厳しいのではないか。。。

正直、どの職業でも自己研鑽して成長できない人はたかが知れてますし、医師という職業ならなおさら厳しい、致命的なものです。

なんとか頑張らねばと思う次第です。(´・ω・`)

また、医局や総合病院に所属しなくなると、医師としてのキャリアは完全に途絶されてしまいます。私はもう別に構いませんが、特にキャリアも目指したい出産希望女性医師は切実でしょう。私の知り合いの医師夫婦で、奥さんが教授になりたいとの希望が強く、旦那さんは医局を辞めたという方がいます。

もう少し柔軟な働き方ができるのであれば、女性医師は妊娠出産がしやすくなるはずです。

フリーランス医師は今後も増えるのか?

柔軟な働き方ができないせいで、やむを得ず非常勤・スポット勤務という状況になっているのは、本人も社会としてももったいないですね。

一番の問題は、常勤医としての低い待遇、および柔軟な働き方ができない従前のシステムが残っていることです。

それを補おうと、非常勤・スポット勤務の報酬が一定程度高くなっています。

医師としての充実感(仕事としても金銭的なことも)を得られるような、ある意味当たり前ともいえる良好な職場環境がない限り、フリーランスになる医師は一定程度増えるでしょう。

しかし、麻酔科学会の専門医締め付けは、衝撃的な手を打ってきたなと驚きました。そんなことに労力を注ぐなら、もっと常勤としての魅力を増やすほうになぜ力を使えないか不思議です。

まとめ

フリーランス医師は着実に増えてきています。しかし、特殊であることは変わりなく、増えてもいいとは思っていません。かといって、組織として潰しにかかってきている麻酔科の状況もどうかと思います。

自分で仕事を選ぶとどうしても楽な方に流されてしまって自己研鑽できない悩みがあります。

また、柔軟な働き方ができない医療界のせいで、やむを得ず非常勤の勤務になっている事情もあります。これは社会的な損失でもあるのでもっと働きやすい環境整備が必要でしょう。

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