なんでも鑑定団に見るお金の価値の勘違い!

こんにちは、くらげプロです。

みなさん、『開運!なんでも鑑定団』という番組はご存知でしょうか?

1994年からテレビ東京系列でやってる、個人がもってるお宝を専門家が鑑定してくれるという長寿番組です。

まずは、鑑定されるお宝の経緯だったり出品者の想いが紹介されたのちに、(本物だったとして)作者や作品がどういう人や物か紹介され、出品者が希望鑑定額を言い、最後にその鑑定額が出て悲喜こもごもという構成です。

私は昔から好きで録画して見てるのですが、ファイナンシャルプランナーとして『お金の価値』というものに対して、ときどきすごく違和感を覚えることがあるので、記事にしました。

私の違和感とは、お金の価値の時間推移についての話です。

ちなみに、無粋で野暮な話だということはわかったうえです(笑)

お金の価値は時間によって変わる!

例えば、出品者の祖父が1960年頃に100万円出して購入した骨董品を鑑定に出しているとしましょう。

希望鑑定額は?と問われて、出品者は「購入額の100万円で!」と言い

実際の鑑定額は、『200万円!』

このような状況で出品者が喜んでいることがあります。

(もちろん、どんなことでも喜んでるならいいのですが、FPとして言わせてください)

この価格で喜ぶのは、お金の価値の時間的推移が全く考慮されていないということです。

お金の価値(この場合は=物の価値)というのは時間とともに変わっていきます。インフレとかデフレというものですね。

参考までに1960年の物価を検索してみたら以下のようになっていました。

大卒初任給(公務員)10.800円 高卒初任給(公務員)7.400円
牛乳:14円 かけそば:35円 ラーメン:50円 喫茶店(コーヒー):60円
銭湯:17円 週刊誌:30円 新聞購読料:390円 映画館:180円

http://www.geocities.jp/return_youth/memory/prices_showa/inrex.html

何の指標でみるかで価値推移は変わってきますが、今とは全く物の値段が違うということはお分かりと思います。10~20分の1くらいでしょうか。

このように、 60年前の100円と今現在の100円では、額面としては100円で同じでも、買えるものには大きな違いが生じています。

ですので、冒頭の例ですと希望額を言うときには、

「当時(1960年)の購入額が100万円と聞いているので、現在価値だと1000万円」

これくらいじゃないと割に合わないですし、鑑定額が200万円なら「じいちゃん高値掴みさせられたな」と悔しがらないといけないところです

もちろん、時代背景による価値自体の変化や、骨董もブームによって値段の上下があったり、物の良し悪し、など様々な要素があります。でもそういうのは鑑定人がちゃんと言ってくれてます。

日本では長らくデフレであり、直近20年では相対的にお金の価値は一定もしくは上がってました。 しかしバブル崩壊(戦後~1990年頃)までは高度経済成長によって物価は上昇していたことは当時の物の価値を考える際に考慮しないといけません。

政府が物価上昇させるためにあれこれしてますが、資本主義社会では経済成長下において物やサービスの価値が上がる(相対的にお金の額面価値が下がる)インフレーションが緩やかに起きるのが良いとされています(緒論ありますが)。

仮に今後実現すれば、今の100万円は数十年後と同様ではないということで、それがまた本来は望ましいと思われているということです。

お金は投資による将来価値という観点でも考えられる

もう一つ、別観点でいうと、お金の現在価値と将来価値は違うということです。

先の話は物の値段からの話ですが、これはお金自体の価値のことです(こんがらがりますね)

現在の100万円で国債を買ったり預金をしたりすると、利息が上乗せされるので将来の価値は100万円以上の価値になると考えられるのです。

例えば、今100万円もらうか、1年後に100万円もらうか、どうするかと聞かれれば、当然今もらうでしょう。

これが、今100万円もらうか、1年後に110万円もらうか、どうするかということであれば、どうでしょうか?

現在利息が10%も確実につく投資商品はなかなかありません。それであれば1年後にもらう方がよいとも考えられるでしょう。

今度は逆に、10年後に100万円もらえるとしたら、現在ではいくらだと妥当でしょうか?利息によって計算は変わりますが年利5%としましょう。

現在価値を求めるためには将来価値である100万円から毎年の利息を割り引いていきます。すると、現在価値だと61万3,913円 となります。この5%ずつ割り引いていくことをディスカウントレートと言います。

利率の考え方やリスクによっても計算は変わってきますが、『お金の価値は今と将来では変わる』というのがファイナンスの基本ということです。

まとめ

今回は、ちょっと野暮な話になってしまいましたが、なんでも鑑定団での出品者の希望額と鑑定結果から考える、ファイナンスの基本の話でした。

番組の趣旨とは全く違うというのはわかっております。しかし、お金の価値を時間を変えて提示するという行為をしている以上、気になるんですよねぇ。

『お金の価値は時間とともに変わっていきます。』

これが日々の生活にどう影響するかというと、一番は貯金の良し悪しを判断することにつながるでしょう。

例えば、老後に年金だけじゃ足りないとはよく聞きますし、そのために貯金しましょうというのは大事なことです。

しかし、お金を置いておくだけでは価値は変わっていき、およそ価値は減っていくということです。ですので、投資という考え方が必要です。

こちらも合わせて参考にしてみてください。

日本の低成長とデフレが原因で、世界から見て相対的に日本全体の物やサービスの価値が低下しています。資産の何割かを国外に投資することで、世界成長の恩恵を受けていかないと、相対的に貧乏になる可能性があります。

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