整形?形成?傷のことで困ったら形成外科に!

こんにちは、くらげプロです。

先日、Twitterを見てたら

「結構派手にほっぺ全面を擦りむいてしまって、何科に行けばいいのかな。外科?皮膚科?整形外科?」

とのつぶやきがあったので、他の方の意見などを見てみると、それぞれの方が外科、皮膚科、整形外科どれも勧めてて、こりゃいかんと参戦しました。

まず、「顔の擦り傷で整形外科だけは間違いです!」

そして、「外科、皮膚科はOKだけど、個別の医師できれいに治そうという意欲が違うので、可能であれば形成外科が良い」とコメントしました。

医療関係者でなければどの科に行けばいいかってなかなかわからないですよね。

今回、ケガしてしまったときにキレイに治そうと思ったらどの科に行けばよいか。形成外科と整形外科ってどう違うの?あれ?美容は整形?

紛らわしいことを簡潔にまとめたいと思います。

ちなみに、私は元形成外科医で、某旧帝大形成外科医局に属していたものの、嫌いすぎる上司がいたため退局したという経歴を持っております。

傷で困ったら形成外科が第一!

まず傷、傷跡、やけど、など肌のことできれいに治そうと思ったら『形成外科』です。

もちろん皮膚科でも外科でも対応は可能ですし、顔とはいえ擦りむいた程度ならどちらかと言えば皮膚科の方がいいかなと。外科でも診てくれますが、「キレイに治そう」というのまで求めるのはちょっと違いますかね。

「治す」ことが保険診療で求められていることなので、本来は「キレイに治す」ことまでは求められてないんですね。外見のことまで考えるのは形成外科なので、形成外科医はキレイに治そうとする医師がほとんどでしょう。

もちろん、医師は基本的に患者のためによい選択をしたいと思ってるのでどの科でも可能な限りキレイに治そうとはしているはずですが、医師によっては「治ればいいや」と大して気を使わない方がいるのも確かです。

外科でお腹の手術をした時に、皮膚は医療用ホッチキスで止めてることが多いのですが、外見の良さも追及する形成外科ではまずありえないですからね。

あと、今回の事案のことで言えば、整形外科だけは間違いです。

よく、整形外科と形成外科は何が違うのか?

「美容整形」ってよく聞くからキレイに治そうっていうなら整形外科なの?

とかよく聞かれます。

しかし、全くもって間違いです。

 

形成外科と整形外科はどう違うのか?

この違いはこちらの記述が一番確かです。ご覧ください。

整形外科は身体の芯になる骨・関節などの骨格系とそれを取り囲む筋肉やそれらを支配する神経系からなる「運動器」の機能的改善を重要視して治療する外科で、背骨と骨盤というからだの土台骨と、四肢を主な治療対象にしています。

これに対し形成外科は、生まれながらの異常や、病気や怪我などによってできた身体表面が見目のよくない状態になったのを改善する(治療する)外科で、頭や顔面を含めたからだ全体を治療対象としています。

—日本整形外科学会ホームページより

ということです。もうちょっと付け加えると、機能面だけではなく整容面も含めて考えていくのが形成外科になります。

ちょっと厄介なのは一般的に骨折は整形外科ですが、顔の骨折だけは形成外科です。

あと、手は特殊な領域ですね。手外科学会というのがあるくらい。

これは整形外科医が7割くらい、形成外科医が3割くらいで成り立ってる学会でしょうか。

とりあえず、擦り傷で整形外科を受診すると医師も困ってしまうのがおわかりでしょうか(対応はしてくれると思いますが)。

 

なぜ美容『整形』なのか?

美容は、なぜ骨や筋肉を扱う整形外科と紛らわしい、美容「整形」と名乗ってることが多いのでしょうか?

整容面を重視する形成外科の一分野として美容があるので、本来は美容「形成」とされるべきですし、実際に美容形成が正しい表記です。

これには諸説ありますが、形成外科はまだ60年ほどの新しい科で、整形外科を始め、耳鼻科や歯科口腔外科、皮膚科から派生してきた経緯があります。それで最初は整形と言われていたとか。

あとは、韓国では美容「整形」で正しいんですね。美容は韓国が進んでいますし、日本からわざわざ「整形」するツアーがあるくらいです。

そこから今だに日本でも美容「整形」と呼ばれているのが続いているのかもしれません。

日本の整形外科の医師からしたら、こんなに美容整形といわれているのは迷惑かもしれませんね。

まとめ

ケガをした方が何科に行けばよいか迷ってらっしゃったので、アドバイスしたのをもとに記事化しました。

傷、傷跡で困っていたら形成外科が正解です。

美容「整形」という言葉をよく見るので、整形外科と間違える方が多いのですが、整形外科は骨・筋肉・関節がメインで、外表面を中心に手術し整容を重視するのは形成外科です。

 

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