またも高齢者運転の事故!対策は?

こんにちは、くらげプロです。

先日、池袋で高齢者が運転する自動車によって、3歳と31歳の母子が亡くなってしまうという痛ましい事故が起きました。まだわかってないことも多いのですが、おそらく87歳の運転者の過失ということです。

毎年のように同じような高齢者の運転による事故が起こっているのですが、国としては何の対策も取らないのでしょうか?

実は、 2017年に道路交通法が改正され、75歳以上のドライバーは免許更新時、また一定の違反時に「認知機能検査」と「高齢者講習」を受けることが義務付けされました。

しかしこれでは、不十分なのは明らかなのです。

年齢に関係なく、運転する能力があるかどうかを真剣に考えるという基本に忠実にする必要があるでしょう。

高齢者の運転免許更新の要件とは?

昨年も、高齢者運転の事故が起きた際に、私は以下の記事を書いていました。75歳以上の方の免許更新要件と、この対策では不十分なことを書いております。

高齢者の運転による事故を目にすることは多いが、免許更新時の認知機能検査はどのようなことがされているのでしょうか?また、最終的には医師の診断書によって認知症かどうかを提出する手続きになっているので、医師としての意見をまとめてみました。

この前回の記事も全部読んでほしいのですが、少し文章を補完しますと、2017年の道路交通法改正の75歳以上の人への高齢者運転の更新基準が甘すぎるのです。

今日が何月何日か答えたり、時計の文字盤を書くようなテストですよ? しかもあらかじめこういうテストだってわかってるわけです。そりゃこれすらできないような人は運転は無理でしょう。

身体能力だって判断しなきゃ!

問題は現状の更新基準が甘すぎることです。こんな簡単なテストで「運転する判断力がある」と判定してしまっているところにあります。

他に考慮しなければいけないのに更新要件に入っていないこととしては、身体機能の衰えを検査しないのが不思議です。

先日の池袋の事故の加害者は右足が不自由で杖を突いていたとのことでした。そんな人がとっさのペダル操作ができるかどうか、想像できるでしょう。でもそんな身体的な不自由さは免許更新要件に入っていないのです。

反射能力だってそうです。「とっさのことに反応できるかどうか」そして「反応に体が動くのか」 それを検査しないで運転がOKとなってる意味がわかりません。

車がないと生活できない問題とは切り分けろ!

日本中、特に地方だと、免許がない=車がないと生活できないという問題を言う人がいますが、だからといって緩い免許更新基準にしていることが、高齢者運転の事故につながっている(かもしれない)という事実を真剣に考えないといけません。

これは、前回の記事にも書いてます。

そもそも、車の運転が18歳以上というのは法律で決まってますが、明確な理由はありません。あえて言うなら「判断力が未熟なため」でしょう。16歳でも判断力が優秀な人はたくさんいるでしょうが、ダメなもんはダメとされているのです。
ならば、年齢に関係なく、記憶力・判断力が低下しているとされてしまった人は、免許取り消しにすべきでしょう。
それを、運転ができないと生活ができないとか、生きがいがとか、それはもちろん解決すべき問題ですが、別の問題であることをはっきりしましょう。

そもそも、自動車生活に慣れると公共交通機関が不便と感じるのはわかりますが、本当にそうですか?と尋ねたい。

私は自分で車を運転することが、加害者リスクと所有コストを考えると割に合わないと考えて、自動車を手放しました。公共交通機関をなるべく使いますし、不便なところにはカーシェアやレンタカーを使います。

目的地に行くまでの時間は少しかかるようになりましたが、加害者リスクと所有コストの低減は心地が良いです。

地方で診療していて、運転して受診してくる高齢の患者さんに「ぼちぼち運転も止めることも考えんとね」と言っても、まず受け入れられないのですが、しかし、歩いて10~15分でスーパーがありますし、街中へのバスも1時間に1本は通っています。

これで普段畑仕事している体力のある人が、不便を理由に車を手放さないのは理屈が通らないでしょう。一方、池袋の事件での加害者は都会に住んでる元官僚という人らしいので、不自由しない金融資産はあるはずです。車がなくたってタクシーを含めた公共交通機関で生活はできるはずです。

まとめ

痛ましい事故で、若い母子が亡くなってしまいました。どうしようもないこともありますが、本当に防ぐことができなかった事故なのか。

2017年の道路交通法改正の免許更新の要件を決めるときには、様々な意見があったはずです。当然厳しくすると高齢者の反発が予想されるので、意見をすり合わせていくと実際はこんな緩い条件になってしまったのでしょう。

そういうことを決める国のお偉いさん達(当然高齢者でしょうが)のせいとまでは思いませんが、もし交通法改正の時に免許更新要件に身体機能検査も入れていれば。。。たら、ればを言ってもしょうがないのですが。

若者がもっと声を上げて高齢者民主主義を改善していかないといけないことはたくさんありますね。

今後、同じような高齢者が運転する車での事故を起こさないようにするために、対策を早急にとる必要があるでしょう。

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