睡眠に関する最新研究を3つ紹介

こんにちは、くらげプロです。

睡眠が心身の健康に大事なのは明らかですが、まだまだ分かってないことがたくさんあります。

先日、医学新聞のMedical Ttibune(2020年2月6日版)を見ていたら、睡眠に関する記事が3本もありました。

今回は、これらの睡眠に関する知見を、まとめてみました。

 

睡眠が良ければ心血管疾患リスクが低下

まず、アメリカ・Tulane UniversityのMengyu Fan氏らがEur Heart J(2019年12月18日オンライン版)に発表した論文

イギリスのUK Biobankの登録者38万例超を対象に心血管疾患(CVD)の遺伝的リスクおよび睡眠パターンとCVD発症リスクとの関連を検討。

①概日リズムが朝型、②1日の睡眠時間が7~8時間、③不眠なし/まれ、④いびきなし、⑤日中の過度な眠気が低頻度

の5項目で点数化(0~5)。0~1を不健康な睡眠パターン、4以上を健康な睡眠パターンとした。

不健康な睡眠パターンの人と比べ、健康な睡眠パターンの人ではCVDで35%(95%CI 19~48%)、冠動脈性疾患で34%(同22~44%)、脳卒中で34%(同25~42%)の有意なリスク低下が認められた(全てP<0.001)。

そして、遺伝的に血管疾患リスクが高い人でも、健康的な睡眠パターンの人はハザード比が低いという結果が出ているのも興味深いとこです。

 

寝すぎは脳卒中のリスク上昇!

2つ目は中国・華中科技大学のLue Zhou氏らのNeurology(2020; 94: 1-12)への報告

中国3万1,750人(平均年齢61.7歳)を対象とした東風同済コホート研究で、睡眠時間、昼寝時間、睡眠の質、睡眠時間の変化と脳卒中の発症について検討した。追跡期間は6年間。

夜間の睡眠時間が7~8時間の者に対し、9時間以上の者では脳卒中リスクが23%上昇〔ハザード比(HR)1.23, 95%CI 1.07~1.41〕、一方6時間未満の者では脳卒中リスクに影響はなかった。

また、昼寝の時間が1~30分の者に対し90分超の者では全脳卒中リスクが25%上昇した(HR 1.25, 95%CI 1.03~1.53)。

この研究結果を見ると、脳卒中のリスクを少なくするには

『夜間の睡眠時間が7~8時間で、昼寝の時間が1~30分』

が一番いいということですね。

まぁ、確かに健康にいいだろうなって時間ですよね。

徹夜をすると将来の認知症リスク上昇?

3つ目は、スウェーデン・Uppsala UniversityのChristian Benedict氏がNeurology(2020年1月8日オンライン版)に報告したもの。

被験者(平均年齢22歳)を2日間のうち2日目を睡眠不足の状態にした場合の血中タウ蛋白質濃度は、睡眠不足だった日の翌朝には前日の夕方と比べ平均17.2%上昇した(P=0.035)。

タウ蛋白質というのは、アルツハイマー型認知症患者の脳に蓄積が見られている代表的なバイオマーカー物質です。

このタウ蛋白質が多くなるというのは認知症リスクが上がるのでは?と考えられますが、まだはっきりしたことはわかりません。

共同研究者のJonathan Cedernaes氏は

脳内における高濃度のタウ蛋白質は健康に悪影響を及ぼすが、睡眠不足の状況における血中タウ蛋白質の高濃度が何を意味するのかは明確でないことに留意する必要がある。

と述べています。

なかなか難しいもんですね。認知症患者はタウ蛋白質が脳内には蓄積しているけど、血中濃度は上がってないということですか。普通は上がった血中濃度のせいで脳内に蓄積しそうですが。

徹夜

一時的にタウ蛋白質血中濃度上昇(今回の研究)

脳に蓄積するかも(しかし、これはまだ明らかでない)

ということですね。

まとめ

睡眠に関する研究を3つ紹介しました。これらの研究をまとめると

・朝型の生活

・夜間の睡眠時間が7~8時間

・昼寝の時間が1~30分

・徹夜はしない

これが心血管疾患や認知症リスクを下げる睡眠ということです。

うん、そうだろうなって結果ですけど、それをちゃんと研究結果として数字で出てるのが大事なんですよね。

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